こんにちは、みみほこです!
東京HARTに転院して遂に移植3回目・・・いまだ妊娠できず。
先生は不妊の因子5つあるとしたら内3つは解決できているっていうけど
あとどうすればいいの
大丈夫
先生にしっかり聞いて対策していこう・・・ね
こういった疑問にお答えします!
今回は移植9回目の判定日に話された「私の不妊の原因」、仮説と今後の対策について詳しくお伝えしていきます。
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自己紹介
こんにちは、みみほこです!
愛知県・名古屋市在住、32歳(2024年8月現在)の専業主婦です。
不妊治療歴約4年、移植12回を経て妊娠、出産。
この記事は約4年前の28歳の時、東京HART転院後3回目、移植9回目の判定日で話された私が「妊娠しない理由」について当時を振り返って書いていきます。
なんでこんなに妊娠できないの・・・
東京HARTの移植について
東京HARTの移植方法は、自然周期とホルモン補充による凍結胚移植。
まれに新鮮胚移植も行っています。
それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが適しているのか患者によって異なるため医師と相談の上決定します。
こちらが東京HARTで紹介しているメリット・デメリットです。
《参照:東京HARTクリニック生殖補助医療(体外受精、顕微授精)》
自然周期のメリット
- 自然に近い方法なので、より生理的である
- ホルモン補充期間がやや短い
- ホルモン補充周期と比較して妊娠中の合併症(妊娠高血圧症、癒着胎盤)のリスクが低いとの報告がある
デメリット
- 通院の回数が多い(移植までに4回程度)
- 移植日が都合に合わせて決定できない
- ホルモン値が悪い場合キャンセルとなる可能性がある
ホルモン補充周期移植のメリット
- 通院回数が少なくてよい(移植までに最低1回)
- スケジュールの調整がしやすい
デメリット
- ホルモン補充期間が長い(9週まで)
- まれにホルモン補充周期では着床し難い症例がある
- 自然周期と比較して妊娠中の合併症(妊娠高血圧症、癒着胎盤)のリスクが高くなるとの報告がある
私は難治性不妊症であったため、転院後移植6回すべてを全く異なる移植方法で試していきます。
その仮説・実行・検証を繰り返し、試行錯誤するその治療法が名古屋ー東京間の長距離通院を続けられた理由です。
お話しているのは私の治療についてです。
一つの例として参考にしてください。
私が妊娠できない理由
前回の話はこちら
またしても妊娠できず。
化学流産であったにせよ、結果が出ることはありませんでした。
先生もさすがに色々と考えたのか
時間をたっぷりとって
どうしてここまで妊娠できないのか
を分かりやすく説明していただき、今後の治療方針についてもじっくりとお話してくれました。
移植9回目陰性の裏事情【融解失敗?胚収縮】
まず先生から前回の移植時、実は1番グレードが良いとされていた胚が当日収縮していて見込めないと思っていたこと。
また残りの2つも見た目があまりよくないな・・・と感じていたそう。
そうだったんだ・・・
当日言われても落ち込むだけだし、別に可能性が0ではないから
言わない優しさがあったのかな?
なので3個中1個はそもそも融解自体がうまくいっておらず
(チラッと見えた先生の資料にも「収縮」と書かれていた)、
残り2個の内一つも胚が広がり?過ぎていて怪しかったと・・・
先生的には実質移植したのは1.5個くらいと考えていると言われました。
「その1.5個の内どれかが着床しかけたが、途中で育つのをやめた」
・・・また育つのをやめたパターン
ただ染色体異常とは考えていなさそうで安心しました。
正直移植胚十数個していて、子宮側の問題ではなくまた卵の問題~って言われたらどうしようかと思った。
染色体異常よりも胚の戻りの悪さを指摘してたかな・・・
先生の仮説はこちら
私たちの胚は凍結ダメージを強く受けやすい
まず以前行われた前核期融解。
これも融解がうまくいかず、また胚盤胞達成率も著しく悪かった
(参照:1歩進んで2歩下がる。hCG値0に出戻り・・・難治性着床不全の幕開け【妊活ブログ】)
そして今回の移植。
前述の通り融解がうまくいかなかった
この胚は再凍結胚で、浅田で凍結した胚を東京HARTで融解・培養し再凍結したために見た目では分からないダメージがあったのではないかというお話でした。
以上のことから、次回の対策として
採卵し直し、凍結ダメージをかけない新鮮胚移植をする
ことに決まりました。
なるほど・・・さすがだわ。
素人でも分かる十分な仮説。
これでダメだったら私もう無理です(号泣)
って先生を困らせました
不妊の原因5つ
そしてその他不妊の因子についても話していただきました。
それがこの5つ
- ホルモン補充では着床しない
- 黄体ホルモンの上りが弱い
- 着床の窓ズレ
- 慢性子宮内膜炎
- 子宮収縮痛
一つ一つ詳しく説明していきます。
こういった仮説の重要性
これが本当にあとに響いてくるんだよ
ホルモン補充では着床しない
これまで読んできた読者さんなら分かると思うのですが
浅田レディースクリニックの移植6回は全てホルモン補充ですべて陰性
また転院後のホルモン補充での移植もhCG=0でしたが、自然周期の2回は微量ながらもhCGが出ている
⇒自然周期が私には合っている
ただ今回は採卵周期の移植なので、採卵日を排卵日とし、
これまでうまくいった周期と同様排卵(採卵)3日目からホルモン補充をすることに。
採卵数は15個程度を目指す。
あまり多いと新鮮胚移植できなくなるそう・・・
黄体ホルモンの上りが弱い
浅田レディースクリニックではP4の測定が無かったため分かりませんが、浅田と同様の処方ルトラールとエストラーナテープ、そこに転院後ウトロゲスタン膣錠を加えてP4を測定するも吸収が悪い
⇒移植6回目まで移植後に必要な黄体ホルモンが不足していた
移植日までの自発ホルモンの値は悪くない(移植日高すぎると窓が狭くなるなどもある)、
が移植後の黄体補充の値があまりよくないらしく
補充量を増やしてもまだ基準値より不足している、というよりもっと高い方がよいとのことで
次回からは筋肉注射での補充も追加
これは着床そのものには直結しないが、その後の継続には必要のようです。
着床の窓ズレ
転院後、排卵周期の窓ズレ検査(日付診)で窓ズレが2日あると分かり
(前院では窓ズレが起きていた)、
また現在の黄体ホルモン不足だとさらに窓ズレが起こると言われている
⇒窓ズレ調整が必要
日付診に少し不安があるのですが
ERAは本当にやらなくていいんですか?
新鮮胚でうまくいくのであれば不要です
採卵周期だと内膜が1.5日くらい進みが早いので
・・・難しい
言われるがままに。
(この後仲良しのフォロワーさんが1.5日進む訳を教えてくれたのでそのページをシェア☟)
着床の窓検査は意味がない?
あと窓ズレについては
「ズレあり」と診断された人の半数以上は±12時間
その程度はそこまで気にする必要はなく、ズラしたところで着床しない理由にはならない
=他に因子がある
±24時間の人は20%、±48時間の人は1%くらいの印象でそういった人にとっては有効かもしれないと仰ってました。
ただ、そもそも窓には24時間くらいの幅があるので他に不妊の因子がなければ着床する人が殆ど。とも・・・
確かにね。
自然妊娠している人があの検査みんな問題なしとも思えないもんな・・・
慢性子宮内膜炎
前院での陰性6回の因子の一つだろうと考えている
これは既に完治しているので解決。
⇒再発しないよう定期的にチェックは必要
子宮収縮痛
こちらについては未だ調査中
そこまでの収縮痛を感じている人に会ったことがないから因果関係は不明だが気になると・・・
子宮自体が収縮していてもくっつきさえすれば無視でいいかもしれないが、着床時は抑えておきたいとのこと
⇒アメリカの論文を見つけていただき、その有効な注射薬を輸入予定
先生的には期待できそうだが、メジャーではないこと。
そしてコストが1万円ほど、また輸入に3週間ほどかかるので検討しておいてほしいとのことでしたが、「ベストな方法で!」とその場でお答えし、1周期のお休み周期となりました。
またお休み周期だよーでも慣れたもんだよー
今周期はダイエットしたりシミ取りレーザーもしよう
前々から考えていたワンちゃんを迎え入れるための勉強もしよう!
うんうん(今回は前向きでホッ・・・)
まとめ【私はきっと大丈夫】
こうやって仮説を立てていくと、
浅田の移植6回・・・
移送せず採卵しておけば・・・
などなど後悔を口にしてしまいそうになるけど
採卵から始めて自分に適した移植方法をこんな風に探っていたら良い胚は今頃無くなっていただろうし
って思うことにしよう。
ただね・・・ただ・・・
どうしても前院の移植6回は多すぎたなっていう後悔はあるよね。
先生からもぽろっと「せめて前核期で凍結されていなければ・・・」って言われて
あああああああああああああああ
っていう気持ちは出たけど。
振り返っても選んできたのは自分だから。ね・・・
先生からは
長いレースですけど、絶対にゴールはありますから
と力強い言葉もいただけた・・・
一筋縄ではいかない私の着床不全。
今は仮説と検証を繰り返して、どうにか歯車を合わせて行くしかない。
正直この作業が長くて険しくて途方もなく苦しい。
ただ救いなのがK先生が私に合った妊娠する成功法則を見出そうとしていること。
これが私たち夫婦が今希望を捨てず立っていられる理由かな。
何度涙を流せばいいのか・・・
いくら払えば終わるのか・・・
それでもまだ・・・きっといつか我が子に会えることを祈ってなんとか頑張ろう。
【ひとくちメモ】
リ○ロだと初期胚のグレードは低いと「悪い」というわけではなく、グレードが良いものよりも着床までに時間がかかり、それによって窓がズレる可能性があるという話もあるそう