こんにちは、みみほこです!
2019年12月採卵前準備周期と採卵周期2ヶ月かけて採卵が無事終わりました。
採卵準備から採卵、培養、凍結までトータルでいくらかかったのかな?
初診受診前説明会で聞いていた金額より高かった気がするけど、いくらくらい差があったのかな?
これまでに浅田レディースクリニックの体外受精(顕微授精)、採卵について各スケジュールごとに費用を交えて解説してきましたが今回は採卵に関わる全ての費用を総まとめ!
採卵前準備周期から採卵周期、採卵当日、培養・凍結に至るまでトータルいくらくらいかかったのか私の実際の費用を公開し詳しく解説していきます!
自己紹介
こんにちは、みみほこです!
愛知県・名古屋市在住、28歳(2021年3月現在)の専業主婦です。
不妊治療歴約1年6ヶ月、現在も治療真っ只中
この記事は約1年前の27歳の時、浅田レディースクリニックで行った体外受精(顕微授精)の採卵費用について当時を振り返って書いていきます。
2ヶ月に渡ってちょこちょこ払っていたからよく分からないけど・・・トータルでどれくらい払ったのかな?
浅田レディースクリニックの体外受精(顕微授精)の特徴
- 卵細胞質内精子注入式(浅田式ICSI)
- 高い胚培養技術力
- 全胚凍結(FREEZE ALL)
- 年齢とAMH値から判断する個別化した卵巣刺激
浅田レディースクリニックでは、患者の年齢やAMH値(卵巣予備能)により判断され体外受精(顕微授精)が行われます。
採卵の卵巣刺激方法はアンタゴニスト法やショート法、クロミフェン採卵(簡易刺激法)から、凍結受精卵(融解胚)の移植方法はホルモン補充周期で行われていきます。
個人差があると思いますので、一つの例として参考にしてください。
採卵周期について
浅田レディースクリニックではまず採卵前に約1ヶ月の採卵前準備周期が設けられます。
その後、約1ヶ月かけて卵胞を育て採卵をしていきます。
私の場合は高刺激のアンタゴニスト法を採用して採卵を行うことになりましたので、連日注射をし卵胞を育てます。
浅田レディースクリニックには約1年通院しましたが、この1ヶ月が最も頻繁に通院した周期になりました。
体外受精の採卵費用は?
これまでに「採卵前準備周期」、採卵当日までの通院スケジュールについての「採卵スケジュール!費用公開」、「採卵当日の流れ」、「採卵結果!培養・凍結費用公開」と4つの記事にわたって【体外受精(顕微授精)の採卵】について解説してきました。
今回はそれらの記事で公開してきました費用を全てまとめて解説していきます。
説明会で聞いていた話より○○万円も高い!?
採卵を終えて振り返ってみると、想像を上回る金額の支払いをしていました。
ではオーバーしていたその金額はいくらだったのか・・・
約500,000円
説明会で聞いていた金額より私の場合は50万円オーバーの金額を採卵周期で支払いをしました。
何故そのような認識の相違が起こっていたのか、それは説明会で配布された【体外受精胚移植料金】の資料が原因でした。
あれ?
思ってたより高いな・・・
あ!この資料が原因じゃない!?
体外受精胚移植料金【クリニック配布資料公開】
浅田レディースクリニックでは、毎月開催されている「初診受診前説明会」に参加しなければ初診を受けることは出来ません。
その説明会では、日本の不妊治療の現状や不妊治療の一般的な知識、みんなが気になる不妊治療の費用について資料とともに院長先生から説明があります。
その中で【体外受精胚移植 料金】の資料があり、私はその金額をイメージして通院をしていたことが分かりました。
その料金表はこちら(2019年配布資料)
A.採卵当日 ①~③までの実施した操作について計算
①採卵 | 通常 | ¥60,000 |
卵採れない場合(変性卵のみも含む) | ¥40,000 | |
②麻酔 | ¥20,000 | |
③培養基本料 | クロミフェン(簡易刺激)採卵 | ¥40,000 |
IVF採卵 | ¥80,000 |
例)IVF採卵 麻酔、培養基本料 = ¥160,000
B.採卵後~培養終了まで ①~⑨までの実施した操作について計算
①精液処理 | 新鮮射出使用 1回手技 | ¥5,000 |
凍結精子使用(精巣精子以外) | ¥20,000 | |
凍結精巣精子使用 | ¥25,000 | |
②培養加算 | 20個以上 | ¥20,000 |
40個以上 | ¥30,000 | |
60個以上 | ¥40,000 | |
80個以上 | ¥50,000 | |
③媒精 (通常の体外受精) |
1~7個 | ¥30,000 |
8~14個 | ¥40,000 | |
15~21個 | ¥50,000 | |
22個以上 | ¥60,000 | |
④顕微授精(ICSI) | 卵裸化処理 | ¥24,000 |
卵裸化処理20個以上加算 | ¥10,000 | |
顕微授精1個基本料 | ¥16,000 | |
顕微授精2個以上 1個あたり | ¥5,000/個 | |
⑤卵子活性化刺激 | 1回の手技 | ¥15,000 |
⑥前核期または卵子凍結 | クライオトップ1本基本料(胚または卵子1~4個封入) | ¥20,000 |
⑦胚盤胞凍結 | クライオトップ1本基本料(胚盤胞1個封入) | ¥20,000 |
⑧凍結追加手技 | クライオトップ1本あたり | ¥10,000/本 |
⑨凍結保存料(1年間まで) | ケーン1本あたり | ¥30,000/本 |
例)採卵20個、ICSIのみ、凍結前核期12個3本、胚盤胞4個4本
(①②④⑥⑦⑧⑨を合算)= ¥290,000
C.凍結胚融解移植 ①~④までの実施した操作について計算
①融解 | 前核期1回の手技 | ¥20,000 |
胚盤胞1本あたり | ¥20,000/本 | |
②培養 | 前核期分割胚培養 | ¥20,000 |
胚盤胞培養 | ¥10,000 | |
③胚移植手技 | ¥60,000 | |
④孵化補助 | 1回の手技 | ¥17,000 |
例)前核期融解、前核期分割胚培養、胚移植手技、孵化補助 = ¥117,000
採卵周期はA+Bの料金
移植周期はCの料金がかかります。
※別途、卵巣刺激の注射、内膜調整の薬剤、診察費用がかかります。
採卵日までの費用詳細が明記されていない!
前述の表を隅々まで読んだ方なら分かると思いますが、緑色の枠内にこういった文章が記載されています。
※別途、卵巣刺激の注射、内膜調整の薬剤、診察費用がかかります。
完全な私のチェックミスですが、この一文を見逃していました。
もしかしたらきちんと読んでいたのかもしれませんが、当時の私は勉強不足で卵巣刺激の注射代や薬剤にここまで多額の費用がかかることを知りませんでした。
採卵費用はこの表のA+Bで45万円くらいだとおもっていたよ・・・
もし超えても+10万円くらいかな?と思っていたからビックリ!
この資料以上に費用がかかることを知っていたからと言って体外受精をやらない判断をするわけではないけど、「採卵の費用は採卵日からではない」と知っていたらもう少し心構えができたかな?
そうだね・・・
勉強不足と言われればそれまでだけど、正直初めてのことで注射代がいくら位なんて想像も出来ないもんね。
※当時の説明会での話です、もしかしたら現在は説明があるかもしれませんのであしからず・・・
実際の採卵総額はこちら!【費用大公開】
ここまでに説明会よりも採卵は費用がかかると解説してきました。
では気になる実際の採卵に関わる費用はいくら位かかったのか、気になる金額はこちら・・・
¥940,719
※この金額は採卵準備の前周期から凍結に至るまで、そしてその2ヶ月間の薬剤や診察料など全て含まれています。
内訳はこちら
採卵前準備周期 | ¥24,342 |
採卵日まで | ¥240,668 |
採卵日当日 | ¥186,209 |
培養・凍結 | ¥489,500 |
合計 | ¥940,719 |
私の場合最も注射代がかかる高刺激のアンタゴニスト法で卵巣刺激を行い、結果多くの卵を採ることができたのでこの高額な費用になりました。
この金額を見てギョッとしている読者さんも多いかと思いますが、この金額は私の例です。
採卵や培養は本当に人によって異なるので一例にすぎないということを忘れないで下さい。
また実際に浅田レディースクリニックへ支払いしたのは前述の金額ですが、私が実際に負担した金額は異なります。
現在「特定不妊治療助成制度」という国から不妊治療患者に対しての支援制度があります。
私はその制度を利用して助成金を受給したので、費用の負担を抑えることができました。
その詳細はこちら
採卵前準備周期 | ¥24,342 |
採卵日まで | ¥240,668 |
採卵日当日 | ¥186,209 |
培養・凍結 | ¥489,500 |
合計 | ¥940,719 |
特定不妊治療助成金 | ¥300,000 |
実質の負担金額合計 | ¥640,719 |
少し金額を抑えられてホッとしてます。
多額な費用がかかる不妊治療では本当にありがたい制度だね。
2021年からは助成金額が拡充され、所得制限が撤廃されて多くの人が体外受精に踏み出せるようになったのは患者にとって大きいよね!
助成金申請についてはこちらをチェック!
まとめ【採卵は高額だが妊娠を望む夫婦にとって必要経費】
体外受精を今後考えてこの記事を読んでいた方にとって、リアルな多額の費用を見たことにより体外受精に対してのハードルが上がってしまったかもしれません。
この金額は紛れもない事実です、助成金を受け取ったとしても安くはない金額です。
ただ重要なことは私たち夫婦はこの金額を払ったことに後悔はひとつもないということです。
重要なのでもう一度言います。
64万円の支払いをしたことに一切の後悔はありません。
もちろん、私たち夫婦がお金持ちというわけではありません。
ごくごく一般的な会社勤めの20代の夫婦です。
高額と分かりながらも、子供を望み、自然妊娠は望めない私たち夫婦にとってこのお金は必要経費で、結果を出してくれた浅田レディースクリニックには感謝しかありません。
もしこの金額を見て尻込みしてしまった方がいるのであれば、夫婦でよく話し合うことをオススメします。
ですが夫婦お二人の意見が「子供が少しでも早くほしい」と一致していて望んでいるのであれば、採卵は直接年齢に関わってくるので一刻も早い決断をオススメします。
※支払金額はみみほこの例です。患者さんにより大きく異なりますので参考程度にお願いします。
各費用項目の詳細はこちらからチェック!